K.Kさん
2013年(新卒入社)|工事部
建築士は創造する 現場監督はそれを体現する
ある一日のスケジュール
- 7:20|就業前
- 建設現場の作業は始業8:00~開始されるのが一般的です。若手の現場監督は早くに現場事務所へ到着し、事務所や現場ゲートの開錠、事務所の清掃等をおこなっていきます。
- 7:50|朝礼
- 現場では必ず、全体朝礼をおこないます。朝礼ではラジオ体操をし、現場作業員に対して、一日の工程の流れや危険事項、注意事項などについて発表し、作業員全員に周知徹底します。
- 8:00|午前の作業開始
- いよいよ現場の作業が開始します。作業が始まると、現場監督は現場巡回をします。工事の進捗確認、施工ミスがないかの品質確認、安全対策の確認などをおこなっていきます。また、新人の現場監督は現場の掃除をしながら、職人さんたちの仕事を手伝ったりすることもあります。このようなお手伝いの経験が工事内容、作業手順、道具の名前を覚える等の現場業務全般の基礎的な技術を習得する機会となっていきます。
- 11:50|昼礼
- 現場所長や会社によってはもう少し早かったり、お昼休憩後に行う場合もあります。午前中に何か不備は無かったか、午後からおこなう作業において問題や危険作業が無いか、明日の予定の確認等の打合せをおこないます。
- 12:00|お昼休憩
- たまに各方面から仕事が入り、ゆっくりとお昼休憩をとれない・・・なんてことは滅多にありませんが、束の間の至福の時間です。上司や職人さんたちと雑談をしてコミュニケーションを図ったり、資格取得のための勉強をしたり、午後からの仕事に備えて睡眠されたり、それぞれ思い思いの時間を過ごしています。
- 13:00|午後の作業開始
- 新人は午前と同様、現場の掃除が中心となります。また、午後から並行しておこなっていることですが、現場の記録写真の撮影を任されるようになります。建設現場では、工事中の進捗状況を細かく写真で記録として残します。設計図や法律に従って施工しているという証拠を残すため、作業前、職人の作業状況、搬入材料・工具・器具、作業風景、作業後(出来形)……等々、事細かく撮影しています。
- 17:00~|現場終了後
- 現場の作業は大体17:00頃に終了します。職人さんたちは、現場作業終了後、片付けて帰宅していきます。それと同時に現場監督は現場の戸締まりをしていきます。現場作業が終わると、日中撮影した写真の整理や、上司に頼まれた書類作成等の事務仕事をおこなっていきます。また、社会情勢として、「働き方改革」の影響を受け、遅い時間までの残業を少なくする働きや、休日日数を多くしていく動きがあり、会社内でも働き方が変わりつつあります。無理のない職場環境づくりがなされています。
昨今の建設業界は、労働人口の減少に伴う「人手不足」が深刻化しています。その主な理由が若年層の建設業在職者が顕著に減っていることです。実際、現場監督の仕事は大変です。しかし、どんな職業でも楽な仕事は無いと思っています。その中で自分のやりがいを見つけることに意味があると、私は感じます。私の現場監督でのやりがいは、「建物が出来た時、地図に、未来に残るものを造り上げた」という達成感です。